マネジメントの教科書

BOOK

こんにちは U-style です

 

名著『マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則』を久しぶりに拝読しました

以前読んだのが結構前だったのですが、

その時と入ってきかたが全然違う感じがしました。

今、読んでみて本当にためになります

素晴らしい本です

 

 

第一に、マネジメントには基本とすべきもの、原則とすべきものがあるということだった。

第二に、しかし、それらの基本と原則は、それぞれの企業、政府機関、NPOの置かれた国、文化、状況に応じて適用していかなければならないということだった。

 

そして第三に、もう一つの、しかもきわめて重要な「しかし」があった。それは、いかに余儀なく見えようとも、またいかに風潮になっていようとも、基本と原則に反するものは、例外なく時を経ず破綻するという事実だった。基本と原則は、状況に応じて適用すべきものではあっても、断じて破棄してはならないものである。

 

組織をして高度の成果をあげさせることが、自由と尊厳を守る唯一の方策である。その組織に成果をあげさせるものがマネジメントであり、マネジャーの力である。

私の私淑する経営コンサルタントの方が「経営という仕事がある」ということを常々おっしゃっていますが、
同じように、基本的なこと、原則があることをしっかり認識し、そしてそこを外さないということが非常に大切なのだと思います。

 

 

企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。

 

イノベーションとは、人的資源や物的資源に対し、より大きな富を生み出す新しい能力をもたらすことである。

 

目標設定においても、中心となるのはマーケティングとイノベーションである。なぜなら、顧客が代価を支払うのは、この二つの分野における成果と貢献に対してだからである。

有名なフレーズです。
このように明確に定義をできることが本当にすごいことだと思います。
まず企業の目的が「顧客の創造」であるということ。
そして企業の基本的な機能は「マーケティングとイノベーション」だということ。
シンプルですが、考えてみると大変深い考察だと気づかされます。
これを軸にこれからの展開を考えていきたいです。

 

われわれの事業は何であるべきか

 

①小企業のマネジメントに必要とされることは、「われわれの事業は何か、何であるべきか」を問い、答えることである

②トップマネジメントの役割を組織化することである。

 

他の戦略と同じように、イノベーションの戦略もまた、「われわれの事業は何か。何であるべきか」との問いから始まる。

本書を通して何度か出てきますがこの問いは非常に重要ではないでしょうか。
私自身においても、ここは意識してきたつもりですが、ついつい「今の自分にできること」の方に目が行きがちで、
この本質的な問いは常に見失わずにいたいと改めて思った次第であります。

 

生産性の向上こそ、マネジメントにとって重要な仕事の一つである。困難な仕事の一つである。なぜならば、生産性とは各種の要因の間のバランスをとることだからである。

「生産性」についてもこのように定義されると非常に分かりやすくなります。
そして大いに納得させられます。
今回本書を読んでて、一つ「工務」=「プレイングマネジャー」みたいなことかなとふと思いました。
もう少し考察していきますが、そうするとこの「生産性の向上」がすごくしっくりきますね。

 

最大の問題は、明日何をなすべきかではない。「不確実な明日のために今日何をなすべきか」である。問題は、「明日何が起きるか」ではない。「現在の考え方や行動にいかなる種類の未来を折り込むか、どの程度の先を考えるか」、そしてそこから「いかにしていま合理的な意思決定を行うか」である。

 

経済活動の本質とは、リスクを冒すことである。

これも本当にすごいですよね。
悩むことはなくて、考えること、合理的な決定を下すことが重要です。
そしてリスクを冒すことが経済活動の本質であると。
いやー、つくづく勉強になります…

 

働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには、①生産的な仕事、②フィードバック情報、③継続学習が不可欠である。

「社員のモチベーションをあげるには?」の問いをずっと考えています。
いいヒントをいただけました。

 

人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほど弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは、費用であり、脅威である。

しかし人は、これらのことのゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結び付け、人の弱みを中和することにある。

このように文字で見るとすごく青臭く感じてしまいますが、
実は仕事でお悩みの方にはすごく刺さる内容ではないでしょうか。
上に立つ人ほど理解しておきたい内容です。

 

マネジャーには、二つの役割がある。

①第一の役割は、部分の和よりも大きな全体、すなわち投入した資源の総和よりも大きなものを生み出す生産体を創造することである。

 

②第二の役割は、そのあらゆる決定と行動において、ただちに必要とされているものと遠い将来に必要とされるものを調和させていくことである。

 

あらゆるマネジャーに共通の仕事は五つである。①目標を設定する。②組織する。③動機付けとコミュニケーションを図る。④評価測定する。⑤人材を開発する。

 

マネジャーの仕事は、体系的な分析の対象となる。マネジャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる。しかし、学ぶのことのできない資質、後天的に獲得することができない資質、初めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。

最後の「真摯さ」はどこか感動的でもあります。
まず、マネジャーの役割、業務は大いに納得させられるものであります。
その上で最後の「真摯さ」ということを述べておられることが素晴らしいと思います。
私自身、研修を行わせていただく上で大切にしてますし、受講生さんにも大切にしてもらっています。
U-styleという形がひとつ「真摯さ」を追求したものとしていきたいですね。

 

コミュニケーションは受け手の言葉を使わなければ成立しない。

これも何気ないようで、めちゃくちゃ刺さりました!
これだ!と思いましたね。
私自身、研修会で100%そうであったかと大いに反省させられました。
仕事に限らず、家庭や子育てにおいても当てはまりますよね。
いいコトバに出会いました。

 

 

 

いやー、本当に至言に溢れた一冊です。
全てが突き刺さりますね。
月並みな表現で大変申し訳ないのですが、折に触れて読み返したい内容です。
勉強になりました。

 

 

5位『逆転のメソッド 箱根駅伝もビジネスも一緒です(祥伝社新書)

 

 

U-style
U-style

上の子が箸が上手に使えたり、下の子に優しくしたりしたことを

じいじとばあばに褒められることが嬉しいみたいで、

食事の度にじいじにテレビ電話するように求めてきます

親を喜ばせられるのは嬉しいのですが、毎回かけなくても…

 

ありがとうございます