「岳飛伝 13 蒼波の章」を読んで

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こんにちは U-style です

 

本日ご紹介する1冊は 岳飛伝 13 蒼波の章 (集英社文庫) です

相変わらずアツい内容で、息抜きがてらに一気に読んでしまいます

あまりに読み進めてしまい戻れなくなってしまうこともしばしば。。。

 

内容をチェックします

「血にまみれましたが、ひとつだけきれいなままのものがあります。ここでの暮らしは、どんなものにも穢されることはありませんでした。俺の抱いている、密かな宝です」

老いてきた史進が王母の墓の前で手を合わせるシーン

荒ぶる史進のこういったクリーンな部分は、実はみんなが知っていてこのような描写で再確認させてもらってる、そんなほっこりした気分にさせられる一幕です

 

年寄りが出てきて、なにか言うことがいいとは、李俊には考えられなかった。失敗した時に、その尻を拭ってやるのが、年寄りの仕事だろう。

 

失敗など挽回すればいい

 

優秀さを視野の狭さと重ね合わせないようにさせるのが、年寄りの仕事だった。

一度棄てたものを、拾い直す。それがどれほど大変なことか、若い者たちは、肌にしみこむようにして知る。

そして、二度と、同じあやまちは犯さない。李俊は、それだけでいいと思っていた。

こちらも老いた李俊が沙門島放棄の判断に対し考えを巡らせているところ

マネジメントの視点からすごく大切なことを言っていると思います

若い人をいっぱい持つ立場になった時に常に心に留めておきたい内容です

 

中華統一が大義だとは、岳飛はもう思わなくなっていた。許せない、という思いがあるだけだ。自分のような人間が、大義を抱き、人に語ってはならないのだ。卑下するつもりはなかった。ただ、大義を抱くべき資格のある人間が、間違いなくいるのだと思う。楊令は大義を抱き、人に説き、大義の実現に手が届きそうですらあった。

許せないものを許せないと言って、自分は闘えばいいだけのことなのだ。

楊令とはいい意味で違って、また、何周もしている岳飛だからこそたどり着いた境地です

いろんな人がいて、いろんな考え方があることはもちろんですが、何よりも明確に自分が思っていることをこのように表現できることが大切だと思いました

 

世界のすべての分岐が、梁山泊が物流の道を轟交賈に移したところにあった、とあと十年すればわかるのではないのか。

ここはなんだかすごいことを言っていると思いますし、物語のストーリーをこのように描いていることは振り返るととんでもないなと思いました

 

志は、石ではない。しかし、空を流れる雲でもない。おかしな言い方になるが、志を見つめているのが、志ということだと思う

ここは正直分かるようなわからないような禅問答な表現であります

ただ噛み締めたくなる、そんな不思議な気持ちにさせられるところも北方さんのすごいところだと思います

 

 

ありがとうございます