「日本再興戦略」を読んで

BOOK

こんにちは U-style です

 

下の子が離乳食が始まり、ハイハイもできるようになってきました

人間の成長とはすごいものですね

 

 

本日ご紹介する1冊は落合陽一さんの 日本再興戦略 (NewsPicks Book) です

 

前から気にはなっていたのですが、kindle版がなく、読むタイミングを計っていたら出ていたので、早速購入して読みましたが、

 

内容の説得力が大変あり、色々と参考となる1冊です

これからの日本を考える上において、読んでおいて損はない本だと思いました

 

気になった点をピックアップします

…「誰々の職業がAIに奪われる」なんて話題ばかりがメディアに出てきます。これからの本質的な問題は、「我々のコミュニティをどう変えたら、次の産業革命を乗り越えられるか」ということなのに、「どの職業が食いっぱぐれるのか」という議論ばかりをしているのです。

AIに関する考察ですが、まさしくその通りだと思います

必要以上に不安を煽るのではなく、このチャンスを活かした在り方を考えるべきなのです

 

オンとオフの区別をつける発想自体がこれからの時代には合いません。無理なく続けられることを、生活の中に入れ込み複数行うのが大切なのです。

 

東洋的には、ずっと仕事の中にいながら生きている、そしてそれがストレスなく生活と一致しているのが美しい。むしろオンとオフを切り分けたら、世界は幸せな状態ではなくなるのです。つまり負荷がかかっている状態を容認することになる。無理なくできることを組み合わせて生きていけるようにポートフォリオ設計することが大切なのです。

この発想も納得させられます

日本人は東洋的な自然な感覚をもっと大切にし、生きていくべきであるということですね

 

わかりにくいものを頑張って勉強することで理解していく—それが東洋的な価値観なのです。

 

2000年当時は世界第2位の経済大国でしたし、米国の半分のGDPがありました。その後、2010年には中国に逆転されて、今では中国のGDPは日本の倍になっています。米国のGDPはもう日本の4倍です。しかも、このまま業態の更新ができないままだと、この差は開くばかりです。過去15年に変われなかったがゆえに、これほどの差がついたということをまず復習しないといけません。

恥ずかしながらここまで差が開いているとは思いませんでした

勉強になります

 

その視点でいくと、きれいに士農工商の順に富を生み出しています。クリエイティブクラスは確実に富を生み出していますし、農は確実にモノをつくっていますし、工もモノをつくっています。しかし、商はモノをつくっていません。ゼロサムでトレードを生業とする金融の人が社会にもたらす貢献は、適切な金融商品が適切な価格になるお手伝いをしているだけで、それ以外は何もありません。そうしたアービトラージ(裁定取引)もコンピューターがやってくれるようになったら、ますます価値がなくなってしまいます。

手厳しい意見の感じがしますが、本質を適切に捉えている気がします

工に光があたる世の中になると良いですね

 

これからの世界を考えるときに、すべてのものにトークンで価値づけを行って、その価値を信用する人だけで成立するトークンエコノミーが存在することこそが、通貨制度になると思います。

 

要は、中央政府は、F・ラサーンの言う夜警国家になればいいのです。日本全体の道路整備や国防に予算を集中すればいい。ほかの仕事は地方に任せたほうが、日本全体にとって効率的です。これらの新しい「国の形」をつくる戦略は決して夢物語ではありません。その気になれば、10年以内に実現できるかもしれません。

最近京都を訪れて、久しぶりに幕末の志士達が眠るお墓にいってきました

きっと若かった志士達もこのように国の在り方を日夜議論交わしてたのかなぁと想いを馳せてしまいました

 

日本は「景気がよくなったのになかなか賃金が上がらない」と騒いでいますが、その根本的な理由は、デジタル商品のほとんどがシリコンバレーのプラットフォーム経由で扱われているからです。

本当にコレです

冷静に考えればわかることですが、すごいことを言っていますよね

 

今のうちから、人口減少。高齢化社会に対応した社会に移行できれば、日本は世界より20年先に行けます。そして、その仕組みを世界中に輸出することができます。つまり、日本はほかの国より、20年助走が早くなるということなのです。

日本のこれからの戦略はここにつきると思います

これはどんな分野でも応用可能で、自分の置かれた立場でこのためにどんなことができるかを考えることが、一つの発想の手掛かりになります

 

ロボットに戦わせるのは人道的ではないと言われるかもしれませんが、自衛のためであれば、倫理的にも許容されると僕は思っています。なぜなら相手が攻めてきているのに、人間が戦う理由はないからです。侵略を目論むような、非人道的な戦略も人道的対応を行う必要があるのかという問題です。

戦争とは外交のひとつの手段ですので、お互いに宣戦布告して戦うのであれば、人間と人間で戦うのがフェアです。しかし、相手が侵略してきた場合には、その攻撃に対してロボットで反撃してもアンフェアではないと思うのです。侵略を企てるほうが悪いのですから、日本は平和国家として、侵略してくる相手に対してはロボットで反撃すると宣言すればいいのです。鉄腕アトムが日本を守ってくれるイメージです。

残念ながら日本は地理的に近隣国家が不安定な状況におかれていると認めざるを得ません

国防についてはすごく大切なことであります

一人一人がしっかり当事者意識をもって考えていかなければならないことです

 

「後継者ではなく後発を育てる」

 

リーダー1.0の時代は、歌謡曲のボーカルの時代でした。エルビス・プレスリーのようなカリスマ的なボーカルが活躍する時代です。政治家でいうと、トランプも完全にリーダー1.0タイプでしょう。田中角栄もリーダー1.0です。

それに対して、リーダー2.0はバンドです。とがった個人が集まって音楽を奏でるビートルズのような形です。リーダー2.0に大切なのは愛されることです。

このリーダー論は大変おもしろいと思いました

 

…では、新しい時代に磨くべき能力とは何でしょうか。

それは、ポートフォリオマネジメントと金融的投資能力です

つまり、これからの時代は、複数の職業を持った上で、どの職業をコストセンター(コストがかさむ部門)とするか、どの職業をプロフィットセンター(利益を多く生む部門)とするかをマネジメントしないといけません。

まとめとしてこれからの時代に対応するために求められる能力です

詳細は本書に譲るとして、ここも全て的確なことが書かれておりますので、めちゃくちゃ参考になりますね

 

本質は「残業禁止」ではありません。ストレスを感じていない人間は、無限に残業をしてもいいのです。

 

ディズニーランドのいいところは、清掃作業員の人も誇りを持ってディズニーランドで働いていることです。そういう人事採用の仕方を考えていかないと、ベンチャー企業は大きなインパクトを出せず、日本再興に寄与することができません。

 

よく学生さんにアドバイスを求められるときに言うのですが、これからの時代は「自分とは何か」を考えて、じっくり悩むのは全然よくありません。自分探し病はだめな時代です。それよりも、「今ある選択肢の中でどれができるかな、まずやろう」みたいなほうがいいのです。

ここら辺がもっとも大事なところですね

つまるところ、ここに尽きますし、あまりキョロキョロせずにまずは自分にできること・与えられたことをとことん突き詰めていくことですね

 

「教育して仲間を作らないとグランドデザインを実行することはできない。時代の変革は教育から始まる

ここの文言に触れて感動しました

勇気づけられる言葉です

 

勝手な偏見で、奇を衒ったことをおっしゃってる方だと思い込んでおりましたが、

完全な思い込みでした

自分の無知を恥じます

 

全ての話に理論整然とした説得力があります

かなりおもいろいです

読んで良かった

 

是非読んでみてください

 

 

それにしても箕輪さんが編集に関わった本は本当におもしろいですね

 

ありがとうございます